恋に落ちるという言葉があります。ところが、この言葉の意味をうまく説明できる人はいません。そこで今回は、人が恋に落ちるとはどういうことかについて考えます。手がかりになるのは恋に落ちたときの感覚です。
恋に落ちたときの感覚には、以下のものがあります。
- 胸がドキドキする
- 相手のことを目で追う
- ニヤニヤが止まらない
- いつも相手のことを考えていて他のことに集中できない
- 他の異性と話しているのを見るとイライラする
- 独り占めにしたい
この感覚の正体は何でしょうか。私は性欲だと思います。作家や作詞家はこれらの感覚を詩的に表現しますが、その実情は特定の他人に性的魅力を感じているだけではないでしょうか。
ただし、愛と性的魅力は同じものではないことに留意する必要があります。愛は深い感情的なつながりを伴いますが、性的魅力は純粋に肉体的なものです。性的魅力は恋に落ちる要因になり得ますが、それが唯一、あるいは最も重要な要因ではありません。
つまり、恋に落ちるということは、性欲と感情、経験、個人的価値観が複雑に絡み合った状態と言えます。